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時々の萌えをつらつらと

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WOLとバッツ


手にしたクリスタルを眺めていると、ジタンと共に先頭を進んでいた青年がこちらに走ってくるのが見えた。
傍まで駆け寄ってきた青年は好奇心に満ちた目で見上げ、なぁなぁと尋ねてきた。

「クリスタル見せて欲しいんだ」
「クリスタルを・・・?」

唐突な言葉に同じ言葉を呟いた私を彼はどう捉えたのか、嫌ならいいんだと慌てて言った。

「いや、そういうわけではないが」
「ほんとか?」

次いで嬉しそうに私が手にしているクリスタルを食い入るように見入った。
なんと慌しい青年だろうか。だが、不快感はない。寧ろ好感が持てた。
明るく朗らかな青年。どんな苦境でも持ち前の明るさと度胸で乗り越えていけそうな気さえする。
だからだろうか、あの高慢な男に青年の名前を出されたときも不安は感じなかった。その見積もりは間違っていなかったようだ。見たところ大きな怪我もないようだ。

「やはり、無事だったのか」
「うん?」

呟いた言葉を耳ざとく拾い上げた青年は、大きな目を瞬かせこちらを見上げている。

「君が、敵陣に捕らわれていたと聞いていた」
「ああ!・・・うん。そうなんだ」
「・・・?」

直ぐに思い当たったのだろう、納得した声を上げたが何故か急に肩を落とし、うな垂れ酷く落ち込んだ。
一体何があったのだろうか、訝しむ私に彼はハッと顔を上げた。

「いや、その時スコールとジタンが助けに来てくれてさ!・・・あれ?でもなんでライトさん知ってんの?」
「カオスに組する者に聞いたのだ。君を逃してしまったと」
「そっか!」

納得したのか、そうか、あの時セシルの兄ちゃんが言ってたのはライトさんのことだったのかと頷いてる。

「おーい!遅いぞー!」
「今行くー!」

立ち止まっていた私たちに、先を進む仲間たちが呼ぶ声に青年はそれに答える様に手を振った。



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いくつかの前の輪廻でWOLとバッツは何らかの絡みがあって、だからあの時「彼らしいな」と言ったのならいいなぁ

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