時々の萌えをつらつらと
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DFFのことを前世の記憶として覚えてる現代パラレル
4+5
4+5
「会ったのかい?」
「俺は会ってないよ」
そう、と頷いたセシルは優しい奴だからきっと、ルーネスに会いに行くんだろうなと思った。
ルーネスは過去に比重を置き過ぎている様で、昔の事となると神経が過敏になる。
でも、それも仕方のないことだ。彼はまだ昔の時よりも幼い。だから昔の記憶に囚われてしまう。
「僕は兄さんがいたから」
「ゴルベーザ?」
「うん」
まるで思考を読んだかの様に、セシルは言葉を紡ぐ。相変わらずそういうことが上手い。昔もそうだった。
「兄さんが昔は昔で、僕たちは今を生きているって」
「ああ」
「そして、覚えていない人もいるだろうから無闇に昔の話はするなとも」
「・・・うん」
「僕たちが良くても相手には理解出来ない話だからね。きっと彼もわかってる」
「そうだな」
でも、ルーネスはまだ子供だ。昔の様に戦いに身を投じていたわけでもない現在。果たして心は理性に追いつけるのだろうか。
あの時のおれには無理だった。
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