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時々の萌えをつらつらと

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DFFのことを前世の記憶として覚えてる現代パラレル

3+5



夕暮れの公園から、ひとり、またひとりと子供たちが帰路に着く。
ルーネスはジャングルジムの頂上からぼんやりとその風景を眺めていた。
これで、5人目だと思った。
沈んでいく夕日はどこか物悲しい。それに加え今日は気落ちをしている。嬉しかったのにとても寂しかった。
背を丸めて地面を見つめながら、今日出会った少女のこと思った。
少し、人と話すのが苦手のようで。(変わってないな)
でもかつての様に笑ってはくれなかった。ただ、酷く戸惑って。(まるで初対面、知らない人間みたいに)
人違いでしたと謝っている時は悔しくて寂しくて、

「誰かと会った?」
「・・・この街にいるって知ってたんだろ・・・」

不意に背後から聞こえた声。普段と変わらないその声音に酷くいらいらする。

「知らないよ。お前が誰と会ったなんて」

八つ当たりのように言った言葉は、あっさりとかわされ、ぐぅと言葉に詰まった。くやしい。

「・・・・・・覚えてなかった。バッツもセシルも覚えてたのに」
「フリオニールは覚えてなかった」

ああ、そうだ。フリオニールも覚えてなかった。ちゃんと目が合ったのに、隣にいた友人らしき人物が知り合いか?と尋ねられても彼は首を横に振った。
セシルは僕とバッツを見て、すぐさま僕たちを呼んでくれたのに。

「ティナに会ったんだな」

いつの間にかジャングルジムを登って隣に来ていたバッツが、ぽんと僕の頭に手を置く。高いところはやっぱり苦手だと言ったくせに。
このくらいは平気さと笑った顔が過去と重なる。
ねぇ、こんなことなかった?ふとした知らないはずなのに知ってること。重なる映像。僕を見て何も思い出さない?遠い過去のこと。

「そうか、ティナもこの街にいるのか」

頷くとそうかとバッツが呟いた。

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